平成15年6月11日

文部科学省初等中等教育局長様

団体名 滋賀の理科教材研究委員会
所在地 滋賀県伊香郡余呉町下余呉950番地
代表者氏名 村上 宣雄
(滋賀の理科教材研究委員会会長)
(滋賀県中学校教育研究会理科部会顧問)

平成15年度教育情報共有化促進モデル事業の実施計画書を次の通り提出します。

実施計画書

研究を行う学校種 中学校(小学校・高等学校も含む)   教科  理科    
研究目標・内容(教員のITを活用した指導力の向上につながるものであること)
(研究目標)
 本会は、昭和62年に全国中学校理科教育研究大会が滋賀県の長浜市で開催された時に端を発している。県内の中学校の理科教師の有志が、子ども達の手元にわかりやすい生き物の図鑑の必要性に迫られて、「滋賀の自然観察シリーズ−図解ハンドブック」の発刊を企画し、第1冊目「滋賀の魚」を発刊した。1冊300円の図監ということで県内外から大きな反響を得た。その後今日までに6冊の図鑑を完成させた。これらの図鑑は現在、県内の多くの学校で採用され、子どもたちの教材として利用されている。(現在は1冊500円)発刊した図鑑は次の6冊である。
1.「滋賀の魚」(昭和62年)、2.「滋賀の水草」(平成元年)、3.「滋賀の水生昆虫」(平成3年)、4.「滋賀の水鳥」(平成6年)、5.「滋賀の水生動物」(平成8年)、6.「滋賀の両│生類、は虫類、ほ乳類」(平成13年)
 わかりやすくて、名前が見つけやすいのが特徴である。特に最近、総合的な学習の時間で環境問題に取り組む学校での利用が多い。
 
今回、7冊目の図鑑「滋賀のプランクトン」の発刊の準備を行っているところであるが、この図鑑は今までとは違ったITを駆使し、ホームページ上やCDで使える「電子図鑑」を作る計画である。
 さらに、これらの図鑑を利用した実践事例を県内の理科の教師から集め、ホームページ上で共有し、情報の提供を行いながら研究を深めていく。
 よって、今回の研究の目的は次の3点である。
1. 図書とは異なる電子図鑑(滋賀のプランクトン)の作成方法の特徴を明らかにし、電子図鑑作成の技術と方法を明らかにする。
2. 今まで発刊した図鑑及び電子図鑑を授業の中で使った実践事例を、ホームページ上で多くの理科の教師が情報の交換、共有する過程で、よりよいシステム構築のあり方を明らかにする。
3. 1と2の目標を達成する過程で、どの程度教師のIT活用の指導力向上に効果があったたかを明らかにする。
(研究内容)
 将来的にはすべての既刊の図鑑を電子図鑑化していく予定であるが、とりあえず今年度は次のような取り組みを行う。
1・ 研究委員はもとより、これから募集する県内の多くの理科の教師が、電子図鑑「滋賀のプランクトン」をコンピュータによるネットワークで作成していく。
2・ すでに発刊している6冊の図鑑と今回発刊する電子図鑑を授業等の中で使った実践事例を集め、ホームページ上に順次掲載し、情報の共有化と情報の交換をはかる一方、理科の研究会等で発表し研修を深めていく。
3・ 電子図鑑づくりや実践事例づくりに参加したり、ホームページを利用した教師対象に活用の実態調査を実施し、どの程度ITを活用した指導力の向上に効果があったかを評価する。

(研究成果物)
1・
研究成果報告書
報告書のテーマ「電子図鑑作成等による教師のIT活用指導力の向上の成果と課題」
・研究の目的と方法
・研究の経過
・研究の成果とまとめ
1. 電子図鑑作成の技術と方法の成果について述べる。そして普段の授業の教材作成にどの程度活用が可能か述べる。
2. 情報の共有化、情報の交換が県内外の理科教師間でどのように行われたか、またそのシステムの成果を報告する。
3. この電子図鑑作成の事業に携わったすべての教師等のIT活用指導能力がどの程度高まったかを明らかにする。
・研究の課題と今後の方向

2・
添付資料
1.
 電子図鑑「滋賀のプランクトン」のCD−ROMまたはDVD−ROM(約70ページ分とプランクトンデーターバンク)と本コンテンツをプリントアウトにした図鑑
(サンプル冊子)
 なお、この電子図鑑はホームページ上でダイジェスト版を公開する予定。

※備考
約200〜300種類のプランクトンのデータベースを作成し、子供向けには約100種類程度の区別が出来るやさしい電子図鑑を作成する。
琵琶湖を有する滋賀のプランクトンは全国の淡水のほとんどのプランクトンを包含しており、全国の子ども達の利用が可能となる。
2. 電子会議室「滋賀の自然観察シリーズ図鑑活用事例集」のCD−ROMと冊子を発刊予定。
また、将来的にはホームページ上で、教育現場との双方向生を持たせるため情報交換ができる電子会議室を設ける予定である。
3. 「ITを活用した指導力向上の評価と考察」資料集


研究成果を評価する指標(研究成果を全国に広めることにより,教員のITを活用した指導力の向上にどの程度貢献したのか,又はするのかについて,評価できる指標を持っていること)
 この評価する指標については、研究の目的の3番目に上げているように、活用した指導者全員に対して評価を継続的に実施することにしている。まだ詳細な評価項目や内容は決めていないが、子どもたちの利用時の反応や、教師の活用度を調べ、これらの取り組みが全国に広く拡げていくためのキーを明らかにしたい。評価指針は次のような内容である。
1. 電子図鑑の作成を通して、教材をIT化するための技術的な方法や課題を明らかにし、その手法が他の教科でも効果的なものになるかの検討・研究を行う。
2. 従来の図鑑と電子図鑑とを比較し、授業への導入のしやすさや児童・生徒の興味・関心の程度の比較・検討を行い、ITを活用した効果的な授業はどういうものか、規則的なものはあるのかを明らかにする。
3. 電子図鑑を利用した授業実践をホームページ上で公開し、情報の交換・共有のシステムはどのようなものが良いのか、またどの程度のものが良いのかについて明らかにしていく。

1年間の研究スケジュール(時系列に記入して下さい。)
すでに活動を推進していますので、経緯がわかるように4月〜5月についても記述します。
図鑑編集委員
事務局
図鑑及び事例集執筆者
IT関係
4月
○本年度の事業の方針と具体的な日程の決定
○図鑑の基本パターンの決定(実施済
関係者連絡調整環境づくり(実施済)
5月
○電子図鑑作成のための会員専用のホームページをオープン(パスワードを必要とする)(開設済)
○役員会の開催
○県内の理科の全教師に執筆者募集開始(随時決定し割り当て作業開始)
○会員相互の情報交換のための電子会議室を設置 (開設済)
○一部執筆者書き込み開始(書き込み実施中) ○プランクトンに関するデータベースを作成し、会員専用ホームページ上に掲載する。
(執筆者が作業がし易すくするため)
6月
○電子図鑑コンテンツの基本形式を決定(執筆者からの質問等に随時回答していく)
○理事会・編集会議を開催
○執筆関係者会議主旨、具体的な方針と方法について説明する。 ○執筆者図鑑書き込み作業(電子会議室でのやりとりが始まる) ○図鑑を作成し易くするための資料を提供
7月
○県内のプランクトン現地調査方針を決定する。
○水田のプランクトンの鑑定実習(7/5−琵琶湖博物館)
○図鑑活用事例の募集開始(ホームページで呼びかける) ○執筆者書き込み作業
○原稿執筆作業を精力的に実施する。
宿泊研修も平行して行う。
○データベースの追加作業
8月
○プランクトンの検索プログラムの基本スタイルを決定する。
○全国の電子図鑑のチェツク作業実施
○事例執筆者を決定し原稿依頼
○執筆者全員研修会の開催
○地点別プランクトン現地調査(同定作業含む)
○執筆者図鑑書き込み作業
○電子図鑑に貼り付けるデータの作成作業
○図鑑作成に必要なコンテンツの準備
9月
○執筆者の原稿の点検と校正(情報交換を継続) ○執筆者による図鑑書き込みや修正作業 ○執筆者の質問に応える資料を提供する
○電子図鑑に貼り付けるデータの作成作業
10月
○執筆者の原稿の点検と校正(情報交換を継続) ○ITに関する技術習得等の評価をホームページを使って実施する。 ○執筆者による図鑑書き込みや修正作業。
評価書き込み作業開始
○電子図鑑に貼り付けるデータの作成作業
11月
○執筆者の原稿の点検と校正(情報交換を継続)
○ITに関する技術習得と分析
○中間発表の準備
(研究会等で)
○ITに関する技術得等の評価に応える。 ○電子図鑑の貼り付け作業の開始
○関係学校で試行を繰り返す。
12月
○専門家による電子図鑑のチェック
○関係者との連絡調整 ○ITに関する技術得等の評価に応える。 ○電子図鑑の訂正作業
○関係学校で試行を繰り返す。
1月
○専門家による電子図鑑のチェック
○ITに関する技術習得の報告書の作成
○関係者との連絡調整 ○電子図鑑の最終チェ図鑑のチェックック ○電子図鑑の訂正作業
2月
○電子図鑑の完成
○図鑑活用事例集の完成
○報告書の整理
○電子図鑑発表会の準備
○発表会への参加 ○CD−ROMによる電子図鑑を完成する。
3月
次年度構想を計画する。 完成した電子図鑑の発表会の開催

成果物が蓄積される場所(所在地・電話番号)
(名称)事務局 滋賀の理科教材研究委員会事務局
    代 表 井田三良
(所在地・電話番号)
〒527-0034 八日市市沖野1-4-17
TEL.0748-25-1492 FAX. 0748-25-1493
Email:idami@hyper.ocn.ne.jp

団体の構成(会員一覧参照)

過去の研究実績
■ 本会は、昭和62年に全国中学校理科教育研究大会が滋賀県の長浜市で開催された時に端を発している。県内の中学校の理科教師の有志が、子ども達の手元にわかりやすい生き物の図鑑の必要性に迫られて、「滋賀の自然観察シリーズ−図解ハンドブック」の発刊を計画し第1冊目「滋賀の魚」を発刊した。その後今日まで、6冊の図鑑を発刊し、県内外の多くの子どもたちの教材として利用されている。  発刊した図鑑は次の6冊である。
1.「滋賀の魚」(昭和62年)、2.「滋賀の水草」(平成元年)、3.「滋賀の水生昆虫」(平成3年)、4.「滋賀の水鳥」(平成6年)、5.「滋賀の水生動物」(平成8年)、6.「滋賀の両│生類、は虫類、ほ乳類」(平成13年)
 5冊目までは、県内のほとんどの理科の教師によって構成されている「滋賀県小中学校教育研究会理科部会」で発刊を続けてきたが、6冊目からは専門部門を独立させ、「滋賀の理科教材研究委員会」の名前で発刊する事にした。発刊の方法もスタイルも今までと変わらない。

■ 図鑑の作成は、その都度県内の理科部会を通じて執筆者を広く募集して、できる限り多くの教師の参画と協力が得られるシステムにしてきた。このことによって、子ども向けの図鑑作成能力を身につけた教師は多い。また現地調査に協力した教師も多い。

■ 本会の中にはすでに、自主的に県内の生き物の電子図鑑を作成している教師も包含されており、電子図鑑の作成の雰囲気は少しづつではあるが高まりつつある。

平成14年度の活動状況
平成14年
4月〜9月
定期的な編集会議
内容は次の図鑑を「滋賀のプランクトン」にするか、「滋賀のキノコ」にするか 検討を続けた。
■課題
1.オールカラーでの発刊が可能かどうか。
2.電子図鑑を短期間で、時代に適合したものを作る方法の検討。
 費用面と技術面の検討。
10月
「滋賀のプランクトン」の図鑑を正式に取り組む事を決定する。
作成理由は
1.県関係及び県内のプランクトンの研究者の全面協力の見通しが立ったこと。 │
2.国内には子供向けのプランクトン図鑑がほとんどないので、作成が急がれること。
3.ホームページを使ってみんなで図鑑を作る試みが委員の中で試行錯誤でなされ、驚くほどの短期間で電子図鑑(伊吹山の夏の植物や山門水源の森ガイドブック)が完成し、成果をあげた経験から、滋賀のプランクトンの電子図鑑作成の見通しがついてきたことなどによる。
平成15年
2月
関係者の正式な会議を開催して、出版に向かって準備に入る。
3月
編集会議のための「滋賀の理科教材作成委員会」のホームページを開設し活動を本格的に推進する。
ホームヘージ URL:http://www.ds-j.com/nature/cgi/sstc/pass.cgi
パスワード:ss03pbc
 ご覧下さい。
3月29日 編集会議の予定  午後6時より 大津市科学館にて