びわ湖と野山の食材で「手前味噌料理」を作った
【コゴミとヤブカンゾウの和えもの】四月
芹川上流の河畔のコゴミは いよいよ芽を吹き出し 今春のように暖かい陽気が続くと2〜3日でぐーんとシダ葉が伸びきる その中で先端が渦巻いた若葉を少し収穫 今夜はゴマ和えに 歯触りのモチモチ感が良い 近くに少し伸びたヤブカンゾウの葉が鮮やかに群れている これは刻みアゲとともに辛し酢みそ和えにして旨し 今宵の肴はこれにて万端整う 山菜は その自然に感謝し 少し摘んで素材を壊さず調理し 静かに杯を交わし 旬の走りを秘かにじっくり味わうものだ 
【フキノトウ味噌】三月
【カキドウシのお浸し】四月
【春の山野草サラダ】四月〜五月
3月3日ひな祭り 寒さも和らぎ、晴れ間も見えたので芹川に沿う山裾を散策 開花始めたのはヒメオドリコソウ ホトケノザ タネツケバナ オオイヌノフグリ タンポポなど まだ緑に変わるのは早いが その中日当りの良い石陰に鮮やかな緑が目に飛び込む 吹き出したばかりの「蕗の薹」この一帯は立ち入る人もなく自然に生えている まだ発芽もまばらで 穫らずに一週間後覗いてみると すっかり頭を持ち上げ15cmほどになっている 6株ほどいただき「フキノトウ味噌」を作った 早春の味 この旬の走りと白飯は絶品!
カキドオシ(垣通し」 道端や野原などどこでも生えていて 垣根を通して蕃殖する強い生命力があることが この名の由来だ この花はシソ科で 花も食べられることから「さわやかなハーブ」の香りと口の中では清涼な感触を味わうことができる <料理法> 1.お浸し 2.かき揚げ 3.花サラダ 4.薬用茶や薬草酒=全草を陰干しにしてお茶にしたり またホワイトリカーに漬け込んで熟成させる。効用は、利尿・糖尿病などがあり、子どものかんを取り除く効能から「かん取草」とも呼ばれる 花期は4-5月
4月に入りぐーんと気温が上昇し いつのまにか山裾の小川の土手にツクシ(土筆)やタンポポ カラスノエンドウ 菜の花カキドオシ スミレなどが色とりどりの花をひらきはじめた 採取するのは できるだけ道端でなく 山裾の草原や小川の堤などの新鮮な大気に包まれた場所で摘取ろう また 摘取る場所は 誰の持ち主か確かめ断りを得ることや さらに自分が食べる分だけの量に収めることも大切。料理する前は 水で良く洗いながらゴミを取り除き ひとつまみの塩を入れ 沸騰したお湯に10秒ほど茹でて召しあがれば旨い
【寒鯉あらと牛蒡の甘露煮】一月
【薮椿の天ぷら】一月
【アカメガシワのキンピラと薬酒】三月
正月明け 冬日和の彦根城下をサイクリング 四番街の街角で湖魚を売る魚屋さんに立ち寄る 大きな寒ゴイの「あら」2尾分が100円で売られていた さっそく購入 定番は「鯉こく」だが 里芋と合わせて「鯉のあら煮」を作った 結果 なんと絶品だ 晩酌のバーボンとのコンビネーションも抜群だ レシピは酒と醤油を1:1 ザラメ1.2〜1.5(好み)と生姜たっぷり ことこと小一時間煮つめる手間はいるが コスパ(費用対効果)も最高だ!(筒井杏正) 冬の寒い季節 いろいろな種類の美しい花を咲かせ 古から身近な花木として庭木や垣根に活かされ また野山に普通に生え人々に慕われてきた じつはこの花は意外に食べることができる 格段に美味しいわけでもない ただクセがなく厚みがあり天ぷらにすると結構味わえる また鮮やかな色は食卓を彩って嬉しい 写真の種はこの辺りの山裾に生えるヤブツバキ 日本では品種改良種も含め細かく分類すると2000種以上あるとされる 侘助椿太郎冠者は茶花として有名(筒井杏正) 春先から初夏 どこにでもいち早く芽を出す低木 水辺や道端 庭先あるいはコンクリートの割れ目からも生えだす根性もので成長が早い 和名は柏の葉に似て新芽が赤いことに由来する 赤い若葉と茎は柔らかく簡単に手摘みができる 摘取った若葉を水に浸しアクをぬく レシピは油炒めや天ぷら 和えものにクセがなく美味しい また若葉を陰干し 水出する健康茶、ホワイトリカーなど漬ける薬酒は「抗酸化ポリフェノール」を含み「老化防止」に効くとされるから嬉しい(筒井杏正)
【モロコと豆の炊いたん】(諸子)十一月
【カラスガイと豆の炊いたん】十一月
【近江牛お好み焼き】十一月
 湖国の住人でも、ホンモロコを味わうことは、ほとんどない。また、琵琶湖で獲れたとしても、そのほとんどは、京都の料亭に高級料理として振る舞われるという。昭和の頃は、釣り上げたものが、煮つけや天ぷらなどにして食卓を飾っていた。その後、家庭排水・汚水、外来魚、水草が大繁殖などで感興悪化。急激に湖の幸は、日常の味から消えていった。ホンモロコは、最近養殖ものが出回るようになった。いつもの川魚店で購入し、お豆さんとショウガで甘煮をつくった。  めったにお目にかかることはない。左のホンモロコとともに店頭に並んでいた。子どもの頃は、タニシ、シジミ、イシガイ、カラスガイ、ドブガイ、イケチョウガイ(淡水真珠貝)などを吸物や生姜煮などで味わった記憶がある。自分で穫ってきたものは、2日ほど泥吐きしてから調理する。びわ湖のはメンカラスガイという固有亜種で、他の地域の貝よりもふくらみがあり肉厚で大変旨い。ショウガを多めに入れじっくり炊く。何十年ぶりの味わいか。実に懐かしい味が蘇った。  関西は「お好み焼き」のメッカである。端くれだが、滋賀も関西の一員だ。てなことで、おらが「お好み焼き」と、近江牛の細切れ(端くれ)たっぷりのお好み焼きを作った。庭のいくつかの植木に自然薯の蔓が「むかご」をつけている。根を掘ると長さ20cmほどの芋が2つでてきた。これをつなぎとして、こんもりと仕上げたのが手前味噌「近江牛お好み焼き」だ。見た目も良く、とろけるようなジューシーさと近江牛の旨さ。久しぶりの自画自賛だ。