伊吹山を知る山と人間学の本(伊吹山ネイチャーネットワーク) 伊吹山のスキー場:高橋 順之(伊吹山ネイチャーネットワーク)


16. 伊吹山のスキー場:高橋 順之
【伊吹山スキー場生みの親】
  三合目に、中山再次郎の胸像があります。昭和三九年(一九六四)、京都市長の意向を受け、当時の伊吹村役場や実行委員会の協力のもと、地元上野区民の総出で建立されました。伊吹山は西日本のスキーの発祥地で、中山はその大恩人なのです。
 日本に初めてスキーを伝えたのは、オーストリアのレルヒ少佐です。ときは、明治四四年(一九一一)一月一二日。場所は越後高田(新潟県上越市)にあった陸軍第一三師団です。中山は、翌年二月の日本最初の一般講習会でレルヒから講習を受けました。中山は、福井藩士の四男に生まれ、東京帝国大学卒業後(ちなみに夏目漱石、正岡子規と同期)、明治二七年(一八九四)、高田中学校の教頭として赴任し、三一年、京都府立一中の教頭に転勤、三三年には三二歳の若さで京都府立第二中学校(現鳥羽高校)の初代校長となりました。高田中学校で四年間教えた縁が、中山とスキーを、さらに伊吹山との運命の糸を結んだのです。



目次に戻る
本書の購入は→
伊吹山ネイチャーネットワーク【TOP】