伊吹山を知る山と人間学の本(伊吹山ネイチャーネットワーク) 伊吹山に登る:草川 啓三(伊吹山ネイチャーネットワーク)


伊吹山登山のいま・むかし
15. 伊吹山に登る:草川 啓三
【夏も冬も賑わう昭和の伊吹山登山】
 初めて伊吹山に登ったのは昭和四五年の一二月でした。国鉄(現JR)近江長岡駅から登山口の上野にある三之宮神社まで歩いたのですが、夜遅いのに神社の境内は登山者でごったがえしていました。みんな今晩はこの神社で寝て、朝早く出発するのです。もちろん現在は、神社に登山者が寝泊まりすることなどとんでもないことですが、その頃の伊吹山の夏は、ご来迎を見るための夜間登山でヘッドランプの灯りが続き、冬も多くの登山者が訪れました。
この神社での一こまは、今思えば、ひとすじに山へと向かっていた自分自身の姿と、熱気溢れるような右肩上がりの時代とが、重なって浮かび上がってきます。それから伊吹山へは何度登ったことでしょう。



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