伊吹山を知る山と人間学の本(伊吹山ネイチャーネットワーク) 伊吹山で生まれた伊吹大根 :山内喜平(伊吹山ネイチャーネットワーク)


13. 伊吹山で生まれた伊吹大根 :山内喜平
【大根はどこから いつ頃日本へきたの?】
 大根の原産地は、いろいろな説がありますが、中央アジアからシルクロードで、広い中国へ入り、北ルート(北支系)・南ルート(南支系)とよばれています。北支系は寒さに強く、辛味が強く、葉柄や根に赤・紫の色が着くものが多くあり、南支系は、やわらかく大きく育ち、辛味少なく、白い大根です。
 大根の利用は、野菜のなかで最も古く、エジプト・古代ギリシャで、紀元前五〇〇年頃に栽培利用されていたことが判っており、中国でも紀元前六〇〇年代に「南支の大根は、大きい物」との記録があります。日本にも、『日本書紀』(七二〇年)に「おほね(於朋禰)」と大根の古い和名で書かれ、『和名抄』(九二三年)には、「おほね・こほね」とあり、大小二種類が広く栽培されていたことが判ります。大根という」と記されています。