山頂の弥勒堂と三修上人のお話し
 伊吹山の山頂の南北の2箇所には石の塚があり一石室の中に弥勒さまがおいでになり、弥勒堂と呼んでいます。ここはかって石がたくさん積んでいました。この石を積み上げる時、願いごとをすれば、必ず叶うといわれました。しかし、前に積んだ人の石をおしのけたり、くずしたりすると災難にあうということです。
 また、この経塚(弥勒堂)は「一石一家」といって小石に一つずつお経を書いておさめたものともいわれています。
 その他、膽吹山寺を開いた三修上人(899年5月12日)が亡くなったとき、岩の上から天に登られたとの伝説があるため、おそらくこの塚あたり葬られたのではないかとも思われます。