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初秋の連休で賑わう登山道になぜアナグマ君が?
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| 「え、何これ?」 私たち9名グループが、初秋の伊吹山植物観察と8合目駐車場の西回りコースから登頂し始めた。その得体も知れない動物は、数十メートルも行かない山道に突然、辻田さんの足下に現れた。 辻田さんは秋の植物を撮影しようとデジカメを花に焦点を合わせた瞬間である。その動物は、あまりにもその焦点内で、明らかにカメラを直視している。 野生動物がなぜ?。この貴重な写真は、その時のものだ。 同じポジションにいた綾木さんも |
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A:阿部さん(多賀の自然と文化の館学芸員) この子はアナグマです。鼻筋に白い部分があり、この点はハクビシンに似た特徴と言えますが体型がアナグマとハクビシンではずいぶん違っています。 ハクビシンは樹上でのバランスを取りながらの行動に適応し、尾がとても長くプロポーションはテンやイタチのような感じです(マングースなどと同じジャコウネコ科の動物です)。 それに対してアナグマでは尾は申し訳程度で四肢は短く頑丈でアナグマの名前のとおり、クマのようなプロポーションをしています(でもイタチ科の動物です)。肩をゆさゆさとゆすって歩くのも、他の中型獣にはない歩行です。 一見するとタヌキにも似て見えますが、鼻筋の白い毛と頑丈で大きな爪を供えた足先がとても目立ちます。 巣穴を掘るのが苦手なタヌキが、ちゃっかり間借りして同じ巣穴に居る事があるので”同じ穴のムジナ”(ムジナはタヌキとアナグマと両方をごちゃ混ぜにした呼び方)という言葉ができたそうです(本当に同じ穴にいることがあるかどうかは不明)。 ヨーロッパなどでは人の生活圏に近いところにもアナグマはよく現れるのですが、日本の場合はそういった立場はキツネやタヌキが占めている為、一般の方にはあまりなじみのない動物になってしまっています。 じつは、県を通じて環境省から滋賀自然環境研究会のほうで生物多様性調査(哺乳類)の委託をうけており、2年前から県内に生息している中・大型獣の分布確認調を行っています。アナグマについても調査を進めておるのですが、やはり情報件数が少なく、シカやイノシシなど他の獣では1000件以上あるのにアナグマでは80件そこそこの情報件数しかありません。そんなことで、ご紹介いただいたこの情報は写真という確かな証拠もあり、場所も日付も確定しているとても貴重な情報です。 また、伊吹山の8号目付近という点も、全ての獣について情報が乏しい地域であり、情報に付加価値をつけています。さしつかえなければ、生物多様性調査のデータに加えさせていただきたいのですがいかがでしょうか。 生物多様性調査はまだまだ鈴鹿山脈の高所や岐阜・福井との県境付近などおよそ人の寄りつかなさそうなエリアのデーターが不足しています。サル、シカ、イノシシ、クマ、ニホンカモシカ、キツネ、タヌキ、アナグマ、ハクビシン、アライグマetc.について県内全域で過去5年以内に目撃された情報がありましたらご教示頂けるとありがたいです。 |
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