2005.1.16曽根沼で野鳥の観察

観察場所★曽根沼緑地公園(彦根市)
参加者★17名(大人13名、子ども4名)
会員参加★綾木、長束、石谷、阿部、佐藤、大橋、筒井
天候★雨のち曇時々晴れ、気温6度
レポート★筒井杏正 撮影★長束憲一、長岡さん(一般)、杏正


<今日観察した野鳥たち>
★水面を泳ぐ水鳥
ハシビロガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ユリカモメ、コガモ、カルガモ、マガモ

▲白黒のキンクロハジロと
頭は茶色で目が赤いホシハジロ
(撮影=杏正)

▲コゲラ♂
頭の赤いかんざしは♂の証拠
(撮影=杏正)
★水辺の回りの陸鳥
アオサギ、カワセミ、コサギ、ヒヨドリ、モズ、スズメ、アオジ、ホオジロ、カシラダカ、オオジュリン、カワラヒワ、シメ、イカル、アカゲラ、コゲラ、シジュウカラ、メジロ、ハシボソガラス、ツグミ、シロハラ、ジョウビタキ、ヒバリ、トビ、ミサゴ、ノスリ


 例年なら、白雪に包まれている正月初めの自然観察会。やはり暖冬なのか、今朝は夜明けからしとしと時雨れ、野鳥たちもあまり顔を見せてくれないのではないかと危ぶまれたが、今年の干支(鳥)が気を利かし、絶好の観察日和をもたらしてくれた。
 9時からの1時間は南公民館内で綾木指導員が編集した映像と音声で勉強会。内容は昨年同様だが、野鳥の画像と鳴き声は大変分かりやすい。
野鳥の映写会

 ▲それに、綾木指導員が調査し、作成した曽根沼周辺のバードマップでは、どの場所でどのような野鳥が見られるかが参考となり、映写後の曽根沼での観察会がますます楽しみになってきた。
 また、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関するラムサール条約に琵琶湖も1993年に登録されていることも勉強した。(ラムサール条約とは→●
 映写後、曽根沼公園駐車場に移動。時雨れていた氷雨も、なぜか急に上がり野鳥観察に絶好の日和となった。
 そう、今年は酉年だ。ひょっとすると飛び交う野鳥たちが気を利かし、雨雲を遠ざけてくれたのかも知れない・・っと独り言。
曽根沼駐車場へ集合
遠方に野鳥がいないか湖畔を歩む
時雨が止み、ところどころ青空さえ見えだした曽根沼の風景
(一般参加の長岡さんが撮影)
 曽根沼が立地する自然環境は、すぐ西側に琵琶湖、東に荒神山、そして周囲には田んぼと閑静な緑地公園が広がっている。このため、湖に飛来する水鳥や山に生息する野鳥や田んぼや低木林に群がる小鳥たちが、沼の周囲わずか1kmほどで、いろいろな種類が観察できる。

水辺のヨシ原から出てきたのは、
オオバン(上)と
カイツブリ(県鳥)→

オオバンとカイツブリ
撮影:杏正
 つまり、曽根沼公園は、ちょっとした野鳥観察のスポットだ。
ハシビロガモの給餌の風景
ハシビロガモの給餌の風景(撮影:長岡)
 ▲遠くで群れているのはハシビロガモ。そんな彼らのエサの捕り方は独特だ。大きく広いくちばしを水面すれすれにつけて一斉に円を描くように泳ぎだす。そして、その中心に集まったプランクトンなどを水ごと吸い込み、くちばしにある歯ブラシのようなものでろ過して食べる。クジラのクジラヒゲと似ているのかな?。
 曽根沼の周りには、いろいろな種類の樹木がある。高木は、外来種のメタセコイアやラクウショウ。ここにはトビやノスリなどの猛きん類がよく止まる。

ラクウショウの梢に
止まったノスリ→
05.1.10撮影:杏正

ノスリ


 湖畔のヤナギやハンノキには、ホオジロ、カシラダカ、エナガ、カワラヒワ、シジュウガラ、スズメなどが群がっている。

カワラヒワ→
撮影:長束

カワラヒワ


★野鳥をみるならフィールドスコープ
ホオジロ
ホオジロ(撮影:綾木)
カシラダカ
カシラダカ(撮影:杏正)

 野鳥にはとても似ている種類がある。例えば上の写真は左がホオジロで右がカシラダカだ。遠くから見ていると大きさも形も同じに見える。こんな時、フィールドスコープが威力を発揮する。覗いてみると2つの鳥の眼の回りとお腹の羽根毛の色が異っている。でも、小鳥は同じ枝に2羽揃って止まってくれることなんてない。だからじっくり比較することはできない。結論的に野鳥を見分けるコツは、なんどもじっくり観察すること。これは植物や昆虫や魚などにも当てはまることだ。
 水辺には、多くのヨシが茂っている。このヨシ原は小鳥たちにとって格好の隠れ場所になる。

ヨシの陰にシジュウガラ(左)と
エナガが身を潜ませていた。→

シジュウガラとエナガ
撮影:長束


★コバルトブルーの羽根毛が眩いカワセミ
カワセミ背中
撮影:杏正
カワセミ正面
撮影:杏正
 この日は運良くカワセミを発見。スズメより少し大きめだからなかなか見つからない。しかし、陽光が差し込めば一目瞭然、コバルトブルーの羽根毛がキラッと輝き一際目立たせる。今日は曽根沼の畔の小さな枝に止まっていた。
 スコープで焦点を合わせデジカメをその接眼レンズに直接くっつけて撮ったのが上の写真。本来はアダプターが必要だが、忘れたため焦点がぼけてしまった。

遠方に野鳥がいないか湖畔を歩む
野鳥観察は、静かに声を立てずゆっくり歩くことが鉄則。
遠方に野鳥がいないか湖畔を歩む(撮影:杏正)

 ★冬季は、バード・ウォッチングに最適の季節
 木々の葉っぱもすっかり落ち、野鳥たちの姿や動きがとても見やすい季節。河辺や山林のみでなく、自宅の庭や近くの公園などで、じっと目を凝らして眺めてみよう。
カワセミ背中
モズ(撮影:長束)
 こんなにもいろいろな野鳥が私たちの回りを飛び交っていることを発見し、そしてきっと生きものたちの素晴らしさに感動するだろう。さぁ〜、一人でもイイからバード・ウォッチングに出かけてみよう!。