★観察期日:2004年(平成16年)7月11日(日)
★観察場所:芹川中流(多賀町・来栖、調宮神社)
★参加者:21名(うち子ども10名)
★参加会員(9名):金尾(リーダ)、倉長(リーダ)
西澤、筒井、長束、出雲、田中、北川、柴田、
★観察した生きもの★
<魚類>
アマゴ(数人が目撃)、タカハヤ、カワムツ、カジカ
<水生昆虫>
ヒゲナガカワトビケラ、ニンギョウトビケラ、
ヒラタカゲロウの仲間、ヘビトンボ幼虫、マダラカゲロウの仲間
<その他>
カジカガエルの幼生、イシビルの仲間、ユスリカ類幼虫
★レポート:金尾 滋史
★撮影:筒井杏正、★写真提供:金尾滋史

 ひとえに川といっても、いろいろな姿・形があります。流れの速い瀬、水深のある淵、ゆるやかな流れの平瀬・・・。
 そんな川の形にあわせて様々な水生生物がそれぞれの場所で生息しています。
 今回の観察会は、そんな生き物たちの「棲み場所」としての川の環境についても観察しました。
  ▲コオニヤンマの幼虫
体は平たく、一見、落ち葉と見間違える事もある。
お尻の先から水を出し、ジェット噴射のように移動することもある。

  ▲コシボソヤンマの幼虫
成虫の胸部がくびれて細いので「腰細ヤンマ」という。幼虫は木陰のある流水中に生息しており、
このあたりではよく観察することができる。

  ▲ミヤマカワトンボの幼虫
河川の上流によく生息しているトンボ。

  ▲ミヤマカワトンボの成虫
この日は美しい色の成虫も観察することができた。(写真提供:金尾)
 ▲ヒゲナガカワトビケラの幼虫
成虫になったとき、触角が長いので、「ヒゲナガ(髭長)」の名前がついている。

 ▲ヒゲナガカワトビケラの巣
石の下などに網を張って巣をつくる。(写真提供:金尾)

 ▲マダラカゲロウの仲間の幼虫
本流の石と石との間や、落ち葉の下などにかくれていた。

▲クラカケカワゲラの仲間(?)の幼虫
芹川や犬上川では比較的多いカワゲラの仲間。水生昆虫の中では大型なので、子供達の反応も上々であった。
   ▲ヘビトンボの幼虫
河川の上流によく見られる水生昆虫。するどいアゴが特徴。
地域によっては「孫太郎虫」と呼ばれて食用とされている。その味は・・・?
   ▲ヨコエビの仲間
河川では湧水のある場所や渓流域に生息している。魚類などの重要なエサともなる生物。

   ▲カジカガエルの幼生
口の部分の発達した吸盤は、流れの速い河川上流での生活に適応している。
   ▲カジカガエルの成体
成体は、足の指に吸盤がついており、岩などにくっつきやすくなっている。(写真提供:金尾)

▲カジカ(大卵型)
 河川上流部の石の下などに生息している。この魚は「河鹿」と書き、鹿のように美味しいからこの漢字が当てられたといわれている。
 ちなみにカジカガエルも河鹿蛙と書くが、こちらは鳴き声が似ているからといわれている。

タカハヤとカワムツ→

 どちらも滋賀県の河川上流ではよく観察できる魚類である。
 今回の観察会では、タカハヤは河川の本流で、カワムツは、細流や淵などのあまり流れのない場所で採集された。

サワガニ→

 芹川では、上流から下流まで広く見ることができる。
 水質の良い場所に多く生息することから指標生物のひとつにもなっている。


▲アルコールを使った生物の標本づくり
 採集した水生昆虫の一部を70%アルコールで固定し、標本とした。生きたままの生物を標本にするのは、一見、残酷そうに見えるが、標本は、その日、その場所で採集された貴重な資料となる。
 今回の観察会では、水生昆虫、魚の液浸標本作りも行なった。

▼この日のスナップ写真▼