タイトル写真

★観察期日;2004(平成16)年3月14日
★観察場所:佐和山東麓(彦根市宮田町)の里山
★参加者:21名 おとな(14名・こども8名)
★天候:快晴(6℃〜18℃)
★指導員:筒井、出雲、藤井、綾木、柴田
★レポート:筒井杏正
★写真撮影:綾木、柴田、筒井

<観察したもの>
目的は、カスミサンショウウオの卵塊
●両生類●
カスミサンショウウオの卵巣
ヤマアカガエルの卵と生後1年ほどのこども
(担当:筒井指導員)


●花が咲いていた植物●
ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、カキドオシ、カンサイタンポポ、
タネツケバナ、ホトケノザ、ノミノフスマ、ハコベ、ショウジョウバカマ、
ヤマネコノメソウ、ムラサキサギゴケ、
オランダミミナグサ、ツクシ
(担当:出雲・藤井指導員)


●野 鳥●
<姿がみられたもの>
ホオジロ、ツグミ、ノスリ、、ヒヨドリ、ハシブトガラス、
スズメ、セグロセキレイ、トビ、モズ

<鳴声だけが聞こえたもの>
ウグイス、カケス、コゲラ、シジュウガラ、
モズ、ジョウビタキ、エナガ、キセキレイ、ケリ、ヤマガラ
(担当:綾木・柴田指導員)


 たった四日前の3/7、彦根地方は春の大雪に見舞われた。しかし、今日はその日とうって変わり、気温は6℃と低いものの柔らかな陽が射込み、時を刻むごとに気温は上昇し、昼前には18℃近くなった。

里山のたんぼに下りて、
カスミサンショウウオの卵を探す。→

カスミサンショウウオの卵を探す。
 毎年この月は年度末とあって、参加者は少ない。それでも今回は21名の参加者で、中でも遠方の大阪や大津からの親子連れが来られた。それも、我がHPをご覧になって参加されたとのこと。感激だ。

みんなで探す1

みんなで探す2
 大阪から来られた方は、二十数年来カスミサンショウウオの卵塊を探していたとのこと。

そして、初めて巡り合え、しかも、一緒に来たお子さんが、今日の卵塊の第一発見者。喜びもひとしお、大感激されていました。

カスミサンショウウオの卵塊第一発見者は
大阪からお父さんと一緒に参加した小学生→

カスミサンショウウオの卵塊
カスミサンショウウオの卵塊
小学生
 また、今日参加されたほとんどの皆さんが、初めての遭遇だったと、目を輝かせておられました。参加者の数もちょうどころ合いで、自然の現象や形を五感をもって感じられたことは、レイチェル・カーソンが唱える自然との出会いの感動「センス・オブ・ワンダー」そのものでした。
それでは、以下写真ととともに、この日の観察会の模様を掲載します。
正面が佐和山
正面が佐和山、小さな扇状地になっている。
その要からは、いつもコンコンと水が湧き流れている。

 観察場所は、中心街のJR彦根駅から3kmほどしか離れていないが、国道8号を米原方面へ向かい全長わずか80mという佐和山トンネルを一つ越す。じつはこの佐和山は、彦根城(国宝・井伊35万石)が築城される前の城郭で、当時石田三成が居城し関ヶ原合戦時の軍事上の要衝であった。

 このことはさておき、この佐和山山麓に、カスミサンショウウオが生息する里山、宮田町がある。
 とても小さな山系なのだが、なぜか小さな扇状地の谷間から、コンコンと清水が絶えることなくわき出て、猫の額ほどの田畑を潤している。

清水が流れる扇状地の要→

清水が流れる扇状地の要
 4年前(2000年3月)の観察会では、山道に入る直前の水が湧き出るところから親が現れた。
 このためみんなで探したが、今年は残念ながら会えることができなかった。

2000年(H12)、ここで出会った親の写真→

カスミサンショウウオの親
スコープや双眼鏡で眺める

 木の梢に一羽の野鳥がスコープや双眼鏡で眺めると冬鳥のツグミだった。

ツグミ
 もっとも多く見られたのは、ヤマアカガエルの卵だった。
ヤマアカガエルの卵
ヤマアカガエルの卵
はゼラチン状でぬるぬる
スコープや双眼鏡で眺める
ヤマアカガエルの
おたまじゃくし
スコープや双眼鏡で眺める
ヤマアカガエルの
おそらく一年生

可憐な花を開き始めた春の花々
オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
(大犬の陰嚢)
▲初めに観察、
どこでも群れて咲いる。
ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ
(姫踊り子草)
▲この花も
春を告げる代表格
タネツケバナ
タネツケバナ
(種漬花)
▲田んぼの溝の
あちこちに群生
ノミノフスマ
ノミノフスマ
(蚤の襖)
ホトケノザ
ホトケノザ
(仏の座)
カンサイタンポポ
カンサイタンポポ
(関西蒲公英)
ツクシ
ツクシ
(土筆)
フキノトウ
フキノトウ
(蕗の薹)
ムラサキサギゴケ
ムラサキサギゴケ
(紫鷺苔)
ハコベ
ハコベ
(繁縷)
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
(猩猩袴)
ヤマネコノメソウ
ヤマネコノメソウ

この日のスナップ写真
出雲リーダーの花の観察
田んぼの畔の花の観察
カスミサンショウウオの卵がありそうな場所の解説
カスミサンショウウオの卵が
ありそうな場所の解説
ヤマアカガエルの卵を発見
ヤマアカガエルの卵を発見
もしかするとこれかな?
もしかするとこれかな?
ツクシを発見!
ツクシを発見!

 本当に今日は、天候に恵まれ、素晴らしい観察会日和でした。
 次回は、4月11日(日)「霊仙山麓の春の植物を観察」です。山野草の天ぷらなどを試食する予定です。春本番の最中、ぜひお出かけください。

ヤマアカガエルを発見!
ヤマアカガエルを発見!

お問い合せは、彦愛犬の自然観察会 情報局まで