今年、第一回目の現地研修会は、3合目で開かれました。この日の参加者は、
 GWの初日の4/29、伊吹山第1回春の研修会が快晴の下、30名の参加者とともに開催されました。午前中は山麓の”ジョイいぶき”で「伊吹山の春の花々」約90点の映写会を開き、午後からの現地研修に備えました。
三合目ホテル前のお花畑
▲三合目ホテル前のお花畑は、伊吹山の主な植物が植えられています。
 午後からはお迎えした森講師の案内で、3合目の植物観察会が開かれ、一味違った研修を体験することが出来ました。

 山に向ってホテルの左手の丘は、広葉樹林が茂る雑木林です。実は、ここが三合目ではもっとも楽しく森林浴もできるお花畑です。→

広葉樹林が茂る雑木林
 この日、この丘ではじめに迎えてくれるのはキジムシロ。あちこちに黄色い花を咲かせ、左は本当に雉のムシロのように見えました。

 この花、山頂ではランナーがありツルキジムシロという種類になります。

 花期はとても長く、11月頃まで咲いていることがあります。
キジムシロ
イブキタンポポ
イブキタンポポの特徴
▲イブキタンポポ
 タンポポは、あちこち咲いている。在来のカンサイタンポポ、セイタカタンポポもあります。
▲イブキタンポポの特徴
 他の在来種との区別は外側の萼の部分が黒っぽく、茎の上の方が赤みがあり毛が多いというが・・?
ツボスミレ
イブキスミレ
▲ツボスミレ
 別名は、ニョイスミレ。紫色のタチツボスミレも多く咲いている。下ではオオタチツボスミレも多い。
▲イブキスミレ
 伊吹の名はついているが、案外少なく、2合目から3合目あたりにしか見られません。
 雑木林の中には野鳥も多く、あちこちからさえずりが聞こえます。ヤマガラ、シジュウガラ、ホオジロ、またオオルリやツツドリの鳴き声も聞こえてきました。

森講師の解説を聞きながら→

森講師の解説を聞きながら
ヤマエンゴサク
イカリソウ
▲ヤマエンゴサク
 葉の形に変化があり、花色も青紫や赤紫のものがあります。一週間ほど前は、草原を飾る主役でしたが、もうそろそろ下火で樹木の陰にちらほら。
▲イカリソウ
 ヤマエンゴサクに代って、イカリソウの紫の花が満開です。しかし、3合目では、この雑木林のお花畑がもっとも近くで観賞できます。
ヒトリシズカ
▲ヒトリシズカ
 雑木林の端に、一人で静かどころか賑々しく群れて咲いていました。
▲ナガバモミジイチゴ
葉が長い葉の紅葉に似ていることから。過日は黄色に熟し、食べられます。
▲ハナイカダ
 とてもみずみずしくて美味しそう。山菜の中でも大変美味しいと評判です。葉の真ん中に花が咲き、葉が舟で花が船頭さんです。
▲オオツクバネウツギ
 まだ、開花していません。ラッパ形の花が仲よく2輪づつ咲きます。漢字では大衝羽空木と書きます。少し小さめのツクバネウツギもあります。
3合目中央のゲレンデ辺り
3合目中央のゲレンデ辺り。山の空気と浅緑が清々しい。
ウスバサイシン
ウスバサイシンの花
▲ウスバサイシン
 カンアオイの仲間。葉の大きさは10cm近くもあります。面白いのは葉の根元に咲く地味な花(左写真→)
▲ウスバサイシンの花
 覆いかぶさっている枯葉を除くと顔を出す。濃い赤茶紫の花で日陰に咲くから普通では見過ごしてしまいます。
ヤブレガサ
ヨモギとオトコヨモギ
▲ヤブレガサ
 大きな葉の形をたとえて、この名がついたらしい。芽がでたての幼葉も同じ形をしていて、実にユニークだ。花期は7月上旬から10月頃。
▲ヨモギとオトコヨモギ
 左が普通のヨモギの葉。右がオトコヨモギの葉。オトコヨモギは、スプーン状の形。伊吹のヨモギは、ヤイトつまりお灸としては、古くからブランドとして名高い。
皆さんで記念写真
 最後は、皆さんで記念写真。この季節としては暖かくとても素晴らしい観察会となりました。次回の観察会は6/4。「伊吹山の歴史」についての研修を行い、後、北尾根と山頂をめざす予定です。


滋賀自然環境保全・学習ネットワーク
伊吹山自然観察会事務局:筒井 杏正