今夏は冷夏だった。しかし、10月も半ばというのに、結構な陽気が続いている。伊吹山の頂は、もう半月もすれば白い風花が舞い散るのだが。このまま行けば、ひょっとしたら今年は暖冬だろうか。現に、初夏に咲く花が咲き出した。
 山頂付近の野焼きの煙が風になびくことなく漂っている。登山客も少なくわびしさを感じると思ったが、小春日和となり、ポカポカ気分だ。

山頂付近の野焼きの煙→

山頂付近の野焼きの煙
 繁殖力おう盛なアカソも枯れ始め、いずれ降る雪の下に隠れるだろう。しかし、しっかり地中に根を張りめぐらし、来初夏にまた蘇る。
 この夏は冷夏だった。サラシナショウマは、あの純白で清楚なウエディングドレスのような開花を見せたのは八月初旬だった。そして、10日頃には、あの紫のドレスをまとったイブキトリカブトの花々が顔を見せていた。

種子をつけたサラシナショウマ→

リュウノウギク、ゴマナは、まだあちこち白い花を咲かせ健在だ。
リュウノウギク
リュウノウギク
ゴマナ

 ミツバフウロとシオガマギクも、もう終わりだが、それでもいくつか鮮やかな色彩を見せてくれる。

ミツバフウロ
ミツバフウロ

シオガマギク→

この陽気で初夏の花が咲き出した。

 ここ数日の温かさで、何を勘違いしたのか初夏に咲く花、ツルキジムシロとグンナイフウロ、イブキトラノオが咲いていた。

ツルキジムシロ
ツルキジムシロ

グンナイフウロ→

グンナイフウロ
 イブキトラノオの成熟した花は白花だが、咲きはじめはこのような淡いピンク色で美しい。

 この花は、あきらかに晩秋に咲き出した赤ちゃん穂といえる。

イブキトラノオ

 伊吹山山頂から眺めるこの晩秋の景色は、
やがて、降り積む雪で山小屋も測候所も覆われ、白一色の世界と変り行く。

山頂の伊吹山測候所
今は無人で測候所としての機能は
すでに果たしていない。

琵琶湖を一望
今日は無風で湖面は鏡のように輝く
湖へと注ぐ流れは、戦国の歴史を残す姉川